一年を通して手に入る最もポピュラーなきのこで、生しいたけと乾しいたけがあります。原木栽培とは、クヌギやコナラなどの広葉樹の原木を利用する方法。近年はもう一つの方法である、おが粉に栄養分を添加した培地での菌床栽培へ移行する生産者が多く、原木しいたけは貴重品になりつつあります。しかし、乾しいたけをつくる場合、原木と菌床では旨みや香り、歯ごたえに歴然とした差があることから、原木栽培にこだわる生産者もまだまだいます。
奥能登で多く栽培されている原木しいたけは、能登の気候風土に適して大きく育ち「のと115」の名で出荷されていますが、その中でも、傘8cm以上、肉厚3cm、巻き込み1cm以上という規格を満たしたものを「のとてまり」としてブランド化。「山のアワビ」とも呼ばれています。